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中心性漿液性脈絡網膜症

中心性漿液性脈絡網膜症とは

中心性漿液性脈絡網膜症は、目の中の光を感じる膜(網膜といいます)の中で、最も視力に関係する部分(黄斑といいます)に水がたまり、網膜剥離が生じる病気です。
30~50代の男性が発症しやすいといわれています。
ほとんどの場合、良好な経過をたどり自然と治癒することが多い病気です。

中心性漿液性脈絡網膜症の症状

軽症なことが多いですが、下記の症状がみられます。

  1. 視野の中心が暗く見える(中心盲点)
  2. ものが実際より小さく見える(小視症)
  3. ものが歪んで見える(変視症)
  4. 片目ずつ見た時に、物の大きさが違う
  5. 一時的な遠視

中心性漿液性脈絡網膜症の原因

網膜に栄養を供給する組織(脈絡膜といいます)の血管から血液中の水分が漏れて、黄斑付近に浮腫みが生じることで、網膜剥離を引き起こします。
血管から水分が漏れる原因として、睡眠不足や過労によるストレス、妊娠、ステロイド薬の使用、喫煙などが挙げられます。

中心性漿液性脈絡網膜症の治療

ほとんどの場合は自然と治ることが多いので、目薬などの治療はせずに経過観察します。
経過観察といっても、悪化させる生活習慣は改善させなければいけません。
まず喫煙されている方には、すぐに禁煙するよう指導いたします。
他にもストレスの軽減、十分な睡眠をとることも重要です。
一度症状が治まっても、再発しやすいため注意が必要です。
病気が長引く場合や、症状が悪化した場合はレーザー治療が必要になることがあります。
レーザー治療では、網膜で血液中の水分が漏れている部分にレーザーを照射し、細胞を固めます。細胞を固めることで、漏れている水分が吸収され、症状が改善します。
漏れている網膜の位置によっては、レーザー治療ができない患者様もいます。

院長コメント

喫煙はこの疾患だけでなく、加齢黄斑変性を悪化させる原因にもなります。
他にも肺癌や慢性閉塞性肺疾患などの原因にもなり、健康面では良いことが全くありません。
「ストレスが溜まり、喫煙をすることで解消する」という生活習慣は、最も目を傷つけることになるかもしれません。
禁煙が難しい方は、まず減煙から始めましょう!

文責

日本専門医機構認定 眼科専門医 
竹本俊旭

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