結膜結石
結膜結石とは
結膜結石とは「まぶた」の裏側の粘膜部分にできる、白~黄色の小さな石のような塊のことをいいます。下の写真は、まぶたをひっくり返したものです。黄色い塊は全て結膜結石です。この小石が瞬目をするたびに目を傷つけるため、痛みや異物感を伴う場合があります。
結膜結石の症状
小さいものだと無症状であることがほとんどです。結膜結石が、まぶたの表面に出てくると、ゴロゴロとした異物感がでてきます。特に上の「まぶた」の結膜結石が、粘膜を破り露出すると、瞬目によって角膜(目の表面)を傷つけられ痛みや違和感が生じます。
結膜結石の原因
結膜結石の原因は、はっきり特定はされていません。一般的に、結膜炎を何度も繰り返しておられる方に多く、炎症による結果だと考えられています。白目の細胞が異常をきたし、分泌物がまぶたの裏側に閉じ込められ石灰化することで結膜結石を生じます。
結膜結石の治療
症状が無い場合は、経過観察で問題有りません。異物感や痛みなどがある場合は、目薬によって目に麻酔をして、針などを用いて除去します。下の図は、実際に針を用いて結膜結石を摘出した症例です。目の傷が無くなり、痛みも消失しました。結膜結石は再発しやすいため、定期的に目の検査を行うことをお勧めします。
院長コメント
結膜結石は外来ですぐに摘出できます。診察室で5分程度あれば除去できる場合が多いです。アレルギー性結膜炎などで長年苦しんでおられた方、ペットなどを飼われていて目の炎症を繰り返しておられた方などで、目の痛みがある場合は結膜結石があるのかもしれません。是非ご相談ください。