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アレルギー性結膜炎(花粉症など)

「かゆみは耐え難いストレスとなります」

アレルギー性結膜炎とは

アレルギー性結膜炎は、目の表面にアレルギー反応を起こす物質(アレルゲンといいます)が付着して、結膜に炎症を引き起こす病気です。
結膜とは白目やまぶたの裏側を覆っている粘膜のことをいいます。
アレルギー反応とは、体内に侵入したアレルゲン物質(花粉や動物、ダニなど)に対する身体の反応を言います。
アレルギー性結膜炎は日本人の5~6人に1人に見られる非常に一般的な疾患です(院長である私もかなり困っています)。

アレルギー性結膜炎の種類

季節性アレルギー性結膜炎

花粉が原因のアレルギー性結膜炎です。
日本ではスギ花粉症やヒノキ花粉症の患者様が多くいらっしゃいます。

通年性アレルギー性結膜炎

ダニやカビ、ホコリなどいわゆるハウスダストがアレルゲンとなるアレルギー性結膜炎です。
ご自宅や職場の環境が原因であることが多く、一年中症状が続くこともあります。

アレルギー性結膜炎の症状

目やまぶたがかゆい

アレルギー性結膜炎に最もよく見られる症状です。

目が充血する

白目が血走ったように赤くなります。
これは目の血管が拡張して太くなるためです。

目やにが出る

目の表面に粘り気のある分泌物が出ます。
これは、炎症を起こした目の表面を守るために分泌されるものです

涙が出る

炎症による刺激で涙の量が増えることがあります。

白目がブヨブヨしている・目がコロコロする

炎症反応により白目がブヨブヨしているように感じます。
そのせいで目がコロコロし異物感を感じます。

まぶたの腫れ

まぶたの裏側にも結膜があり、炎症が生じるとまぶたが腫れぼったくなります。

アレルギー性結膜炎の原因

身の回りにある様々な物質が原因となります。代表的なものをご紹介します。

花粉

1~4月はスギ、ヒノキ。
5月からはイネ科の植物。
8~10月はブタクサやヨモギが原因となります。

ハウスダスト

ダニの死骸や糞などが原因となります。
こちらは通年性といって、一年中かゆみの原因となります。

動物の毛

ペットの毛は人間の体にとっては異物となりますので、アレルギー反応を引き起こすことがあります。

カビ

特にエアコンのフィルターにはカビが潜んでいることがあり、こちらもアレルギー反応の原因となります。

化粧品

目の周りの化粧をされている方は注意が必要です。
マスカラやアイライン、ファンデーションなどが目に入ってアレルギー反応を起こすこともあります。

アレルギー性結膜炎の治療

原因物質を避ける

最も確実な治療方法はアレルギーの原因となっている物質を避けることです。
ハウスダストやカビは定期的な清掃や換気で原因物質を除去することができます。
しかし、ペットや花粉など原因物質の隔離が困難な場合があります。

アレルギーの薬を使用する

原因物質が特定できない場合や、原因物質から隔離できない場合はアレルギー反応を抑える目薬や内服薬を用いて症状を和らげます。

目や顔の洗浄

目の表面や顔の表面についた花粉などを洗い流すことも有効です。

舌下免疫療法

スギ花粉、ダニ(ハウスダスト)に対するアレルギー反応がある方は舌下免疫療法によって、症状軽減が期待できます(長期治療が必要となります)。

院長コメント

アレルギーに対するお薬は、痒みの成分(ヒスタミンといいます)が出ないようにする働きがあります。
一度出てしまったヒスタミンを分解する効果はないため、痒みが出る前から早めに治療を開始することが推奨されます。
当院では痛みをほとんど伴わない指先からの採血を用いたアレルギー検査(イムノキャップラピッド)を採用しています。
また、舌下免疫療法による治療も行っておりますのでご相談ください。

当院でのアレルギー性結膜炎の治療
play_arrow舌下免疫療法をご希望の方はコチラ

まずは詳しく問診を行い、原因物質が何かを調査します。
1年中困っている場合は自宅に原因がある場合が多いですし、特定の季節である場合は花粉が原因となっている場合が多いです。
具体的に原因を特定するために指先から採血を行い、どの物質にアレルギーがあるのか調べます。

スギ花粉やダニにアレルギー反応がある方は舌下免疫療法によって、症状軽減が期待できます(長期治療が必要となります)。

アレルギー性結膜炎の注意点

アレルギー性結膜炎の症状が強い場合

アレルギー症状が長引き、炎症が強くなると目の表面を傷つけたり、霰粒腫などの他の疾患を発症したりしやすくなります。
眼科を受診して、適切な治療を受けることが大切です。

症状が長引く場合

目薬や内服、原因物質を避ける対策を行っても症状が全く変化せず、悪化する場合は他の疾患を調べる必要があります。
目が赤くなるご病気はたくさんありますので、「アレルギーだしいつかは治るだろう」と思わず、しっかりと検査・治療を受けましょう。

文責

日本専門医機構認定 眼科専門医 
竹本俊旭

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